案内
参道
社務所から社殿に向け杉林の中を石段の参道が続いています。200段あまりある石殿の参道の両脇には紫陽花が植えられ、夏祭の頃には見頃を迎えます。中程には木の大鳥居がそびえ立ちます。
また、徒歩での参拝が困難な方は、大麻山山頂に向かう車道の途中から社殿に向かう車道が整備されています。
社殿
本殿は流造(ながれづくり)。大杉林の中に鎮座する社殿は明治18年(1885年)に再建されたものです。
大麻山神社庭園
旧尊勝寺書院北庭で、面積は六百八十坪(約2250平方メートル)あまり、北部の山畔を利用した枯山水で大きい築山を三尊風に作り、巨石で石組群を構成し、中央部に三尊石組、平坦部護岸石組、書院前飛石が大ぶりに打たれ、礼拝石のような意匠となっています。
彦根の楽楽園と共通したところがあり、作庭期は江戸時代初期~中期頃の作と思われる。晴れた日には、日本海が望め山頂にある日本有数の名園である。庭園奥には大麻山神社復興に尽力した白須鶴峰の詠んだ句を刻んだ石碑が立つ。
『海原を 神のみ苑の 池水と たたえて広し 大麻の山』
(うなばらを かみのみにわの いけみずと たたえてひろし おおあさのやま)
宝篋印塔
ほうきょういんとう
宝篋印塔とは宝篋印陀羅尼(ほうきょういんだらに)と呼ばれる経典の経文を納めた塔。享和3年(1803年)に作られたものであるが、天保7年(1836年)の地滑りで埋没し行方しれずとなっていた。車道整備の折、偶然に発見され掘り出したものを新社地に移転したものである。
尊勝寺庫裡跡
現在の社務所・参集殿から駐車場のある場所は、尊勝寺の庫裡跡とされている。駐車場付近に残る平に削られた石は、尊勝寺庫裡の礎石の一部で平成6年(1994年)の駐車場整備の時に発掘されました。駐車場周辺の石垣は庫裡の石垣跡で大きな石が積まれています。礎石の大きさ石垣の雄大さから当時の繁栄をうかがい知ることができます。
大麻山展望台
標高599mの大麻山山頂に建つ展望台は高さが10mあまり、大麻山神社の鳥居をイメージして製作されています。展望台からの眺めは絶景で西は山口の萩、東は島根半島や日御碕、南北には中国山地の山々、そして日本海が一望でき、360度の大パノラマが広がります。